浪江蔵
福島県双葉郡浪江町。道の駅なみえ2F。浜通りの風土と、常磐の海の幸に寄り添う酒を醸す。海風と潮の香りが、原点の壽を取り戻す。
- Location
- 福島県双葉郡浪江町
- Established
- 2021年
- Character
- 海・浜通り・常磐もの
浪江町唯一の酒蔵 — 創業から震災、そして復活へ
創業は江戸末期。蔵の前はすぐ海で、漁師たちが大漁祈願の杯を傾け、帰港のたびに壽(ことぶき)を呑んだ。大漁旗の赤と金をあしらったラベルは、そんな浪江の海辺の文化から生まれた。
漁師が漁師のために醸す酒。それが磐城壽のはじまりであり、いまも変わらぬ姿勢である。海と陸の境目で、人と季節と杯が出会う——その場所に、蔵はある。
2011年3月11日、東日本大震災の津波は鈴木酒造店をすべて飲み込んだ。
しかし、福島県醸造試験場に預けていた酵母だけが生き残った。
その一滴の生命から、磐城壽の物語は、もう一度はじまる。
太平洋に面した蔵屋敷は、地震と津波により全壊。蔵人と家族は避難を余儀なくされる。残されたのは、試験場に預けていた酵母のみ。
避難先となった山形県長井市にて、全国の酒蔵・関係者・ファンの支援を受けて再起。長井の清冽な湧き水と内陸の食文化に向き合いながら、酒造りを再開する。
震災から10年。「道の駅なみえ」2階に浪江蔵を再建し、故郷の海辺へと帰還。長井と浪江、二つの蔵で一つの壽を醸す体制が始動する。
復興と発信の象徴として、香港への輸出を本格化。浪江の海辺で醸された酒が、アジアの食卓に並ぶ。次の10年へ向けた、最初の一歩。
浜通りと内陸、二つの風土が交わる場所で、同じ名の酒は醸される。
福島県双葉郡浪江町。道の駅なみえ2F。浜通りの風土と、常磐の海の幸に寄り添う酒を醸す。海風と潮の香りが、原点の壽を取り戻す。
山形県長井市。山形の清冽な湧き水と、内陸の食文化に向き合う酒を醸す。雪解け水と山の幸が、もう一つの壽を育てる。
海辺の蔵が醸す、四つの杯。
穏やかな吟醸香と、米の甘み。常磐の海の幸に最も寄り添う、海辺の蔵の代表作。
酸とコクを併せ持ち、燗にすれば一層深く。郷土料理・濃い味の食卓を支える一本。
漁師が惚れ込んだ、磐城壽の原点。塩辛・煮もの・串もの——地元の宵を支える、燗の一本。
蔵の技を尽くした、慶びの一杯。澄んだ香りと長い余韻。祝いの席に、壽を。